tamanegiの架空世界

元澱自治政府(ｶﾞﾝﾃﾞﾝｼﾞﾁｾｲﾌ)はアリア州南西に位置する国家。首都は武條。北に天華民主人民共和国?とラカル共和国?、西に天華、東にケロン共和国?、ロウルト・ヌタラス国?、南に鳳梅軍政府?、フェルダ連合と国境を接する。1968年の天華による元澱侵攻?以来天華の保護国であり、実質的な主権は存在しない。
現地住民は天華により強制労働に従事させられており、国際和平連合は激しく反発している。

紀元前4世紀から3世紀にかけて元澱南部には祇薫?(ｷﾞｸﾝ)族という先住民族が居住しており、斎厥帝国?という帝国を築き上げ北方の玖王朝?を脅かしていた。4世紀初頭、斎厥が元澱北部の椋抬帝国に支配されると祇薫が椋抬との急速な混血により消滅すると、椋抬は元澱と名乗った。

元澱は今まで小国が緩やかな商業連合を形成しているのみであり、北方や天華からの外敵に脅かされていた。10世紀、元澱北部の殷衛王朝?によって元澱の統一が進められると、1023年には元澱地域は大元澱帝国?が建国された。1132年大清海帝国?の進撃が始まると元澱は徹底抗戦を宣言したが清海騎兵の前に敗北し、当時の皇帝奉華帝?と一族は清海軍によって処刑され、子女の居なかった皇帝家はその歴史を一旦閉じ、第一王朝が幕を閉じた。1321年清海の分裂によって生まれたヨンギ・ガン国?が滅亡すると、再び大元澱帝国が復古し、奉華帝の甥の子孫である清妙帝?が即位し、第二王朝が始まった。1452年の企帽帝?の治世に最大版図を迎えた。その版図は現在の元澱に加え、外元澱、渓叙地方、鳳梅、エルト地方までに及んだ。

17世紀後半、元澱は地方部族の反乱や周辺諸国との無策な戦争で、領土、軍事共に衰退の一途を辿っていた。さらに東部には大エルミア帝国?、北部にはオッシュ・ガン国?が勢力を拡大し、元澱はまさに内憂外患の状態にあった。元澱は東アリアの大国である大霊帝国に庇護を打診し、元澱は領土の大幅な割譲と朝貢を約束させられた。

1857年、大霊帝国がアルシア共和国との戦争(霊安戦争)で敗北すると、懐京条約が結ばれ、保護国だった元澱をアルシア領にすることが決定された。これにより元澱は「アルシア領南西アリア?」としてアルシアの植民地となった。元澱族は抵抗運動や反乱を起こしたが、近代的な軍を持つ大国アルシアの軍を前になすすべなく鎮圧された。